Non title
>>1、Mの家へ。
倒れているM、焦る>>1。
>>1とりあえず死亡しているか確認、まだ脈がある。
急いで救急コール。
住所確認のため、住所わかるものを探す。
ガチャッ。手首に金属の感触、手錠がはめられている。
ゆっくり起き上がるM。
M「>>1さんはあたしのもの…ずっとずっと…」
口をあけ、舌をゆっくり>>1に見せる。
鍵が乗っていた、焦る>>1。
>>1が何かを言おうとした瞬間、Mは鍵を飲み込んだ。
>>1「てめっ…ふざけんなっ!」
>>1、鍵を吐かせようと必死で腹部を殴りつける。
>>1「吐けっ、吐けよ畜生っ!」
Mは華奢な体ながらも、>>1の打撃に耐えて、うずくまりながらも笑っている。
M「あははははははは、あははははははははは。これで>>1さんはあたしのモノなんだから。もう離さない、もう離さないっ!」
愕然とする>>1、もうどうすればいいのか、混乱で頭がうまく回らない。
そんな>>1をあざ笑うかの様にMの笑い声は部屋中を駆け巡り、>>1の思考回路を侵食していった…
07年1月9日。
まと狗はまだ、正月ボケが抜けないまま、たった一人でスレッドを保守していた。
このスレッドに>>1が来なくなってからもうほとんど来なくなっていた。
もう住人たちはここを忘れさったのか、いやきっと、ふと思い出して、覗いているのだろう。
そういえば年明けに298がメイド喫茶に凸した報告があった。
だからといって何にも大きな変化は無く、298が去ると、ただまたまと狗の保守レスが続いていった。
「一時の盛り上がりに比べずいぶん寂しくなったな」
もう保守などやめてもいいのだが、まと狗はどうも続きが気になって、つい保守してしまう。
そんなうざい自分に少し腹が立ちながら、リロードした。
部屋は夕日もほとんど落ち、赤紫色の弱弱しい光しか入って来なく、パソコンが妙にまぶしかった。
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/1/9(金) 16:32:31.45 ID:MmNhRaO
いちだたせ
腹が減った。頭がボーっとする。
Mの家なんて行くんじゃなかった。なんとなく自[ピーーー]るわけないって思ってたんだ。無視するべきだった。
>>1とMはMの部屋のベットに寄りかかり、人形のように並んで座っていた。Mは眠っているらしく、>>1の肩によりかかっていた。
>>1は激しく後悔していた。ただの悪ふざけがこんな事になるなんて考えもせず、第一、まさか現実にMがこんな奇行に走るなんて微塵も思わなかった。
とりあえず、生き延びているだけまだマシだ。>>1は生きるために何でもした。おそらくあのスレの住人が悪ふざけで想像した事は一通りこなしたかも知れない。そう思うと、>>1はあのスレの住人を少し憎たらしく思った。
「いやいや、バカだろ俺。あいつら恨むのはお門違い過ぎる。」
いくらこんな状態とはいえ、少し>>1は冷静になれていた。いや、冷静なんかじゃない、きっと、ただ気力が無いだけと言った方が正しいのだと思う。
「そういえばこいつの事解決したら飲みいくんだっけ?まだみんないるかな?」
ばかばかしい事を考えていた、くだらない自分を諌めた>>1は逃げるチャンスを探す事を考えた。
「冷静になれなんか無いか?」
監禁されてしばらくはMの部屋からは強引に出ようとした。しかし太ももを刺され未遂に終わり、Mを殺して逃げようともしたのだがMは包丁を携帯してる上、警戒をしてるのか隙をみせず、二回ほど返りうちに合い、それをMはやさしく介抱する。これが>>1の逃げ出そうとする気を奪っていった。
他に方法は無いのか…?携帯…携帯はもう動かないだろう…。残念ながら携帯はシチューとして監禁初日の夕飯に出てきた。Mの携帯もどこにあるかわからない。
…?そういえば、監禁されてから1度もMの携帯はならなかった。おそらく電源切られて、どこかにあるはず。
もし、連絡誰からも断つつもりで電源を切ったとするならば、まだ携帯の契約が切れてないなら、電池も残っているかも知れないし、どこだ?どこにあるんだ?
畜生。あんまり大きい動作をすれば気づかれる。>>1は手錠でつながれた左手から左肩までをなるべく動かさないよう、精一杯探した。
見つけた。しかし、遠い。
一メートル無いくらいの距離をこんなに遠いと思った事はこの24年間あっただろうか。
ベットの枕の方の足の下にそれはあった、なんで今まで気づかなかったんだろう。でも今はそんな事後悔してられない。早く、Mに気づかれる前に。
だめだ…どうやっても体動かさなきゃ取れる距離じゃない…
くそ、もうどうしようもないのか…
いやだめだ。あきらめんな。なんか方法があるはずだ。精一杯届く距離の所にあるもので、腕の長さで足りないものをカバーした、半身を少しでも動かせば届くのだが、Mを起してしまい気づかれてしまえばそれで終わりだ。
色々試した結果、ハンガーで何とか引っ掛けることが出来た。ゆっくり携帯を引き寄せ、なんとか手に届く所まで来た。
Mが寝ている事を確認し、携帯を開き、音が鳴らないよう、スピーカーを親指で押さえながら、片手で何とか電源をつけた。
マナーになってたらしく音が鳴らなかった。とりあえず、cancamの番号を探した。
電話帳には>>1の番号しか入っていなかった。
何なんだこいつ?なんで俺の番号しか入ってねーんだ?
どうすればいい?メールはどうなんだ?そうだ下手に電話するよりは電話の方がMにばれなくていい。
メールボックスを開けるとそこには>>1からのメールしか入っていなかった…
どうする?やっぱ警察か?畜生、下手に起こして、ばれたら警察来た時には俺死んでるかもしんねーよ。
ドアを突き破って入ってくる警察と、血まみれのMを想像して、監禁されてからの>>1にはリアルすぎてゾッとした。
そういえば、スレのURLがあるじゃねーか。あのスレ自体残ってるはずないが、パートスレの掲示板行けば何かあるかも知れないし、試す価値があるんじゃないか?
>>1の予想どうり掲示板のしたの方にそれらしきスレがあった。立てたのも、まと狗、保守しているのもまと狗だった。
>>1は本気でまと狗に感謝した。まと狗にこれまで無いほど感謝した。
なんて入れればいい。とりあえず住所だろ。くそ、トリがわかんねぇ。とりあえず俺だってわかってもらわなきゃ。やばいことも言わなくちゃ。
だめだ、焦ってうまく書き込めない。畜生。落ち着け。落ち着け。落ちつ…
グシャッ
声にならない激痛が>>1の腕を駆け抜けた。
>>1の腕に信じられないくらい思い切り、包丁が刺さっていた。
M「>>1さん、何してるんですかぁ?」
>>1は痛みをこらえ無理やり書き込みした。何とか届けば、何とか届けば。
Mは>>1の携帯を取り上げ中身を見た。
M「これ前の掲示板ですよね?何かきこんだのかなぁ?いちだ、たせ?あはははは何書いてるんですか?あははははは。」
バキッ
Mは>>1の目の前で携帯を真っ二つにした。
M「なんで、他の人と話そうとするんですか?あたしだけじゃだめなんですか?」
ザクッ
>>1の太ももに包丁が刺さり、>>1は鈍い声にならない声を上げた。
M「どうして>>1さんはあたしから逃げようとするんですか?」
ザクッ
Mはまた同じところに包丁をつきたてた。
Mはゆっくりとまた包丁振り上げ。ぶつぶつつぶやいている。
M「………い……も…つ…いつ…もい・・いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもォ!!」
ザック、ザック、ザック。
Mは、呪文を唱えるように何か叫びながら何度も何度も>>1の下半身を刺した。
ザック、ザック、ザック。
もう>>1は痛みを感じてるのかもわからない、わかりたくない。体中から大量の体液がでた。
M「なんで?なんで?なんで?なんでなんでなんでなんで?」
ザック、ザック、ザック。
どのくらい刺されたなんてわからない、時間もわからなかった。
いま感じるのは、下半身の激痛と服から染み込んでくる血やら体液の感覚だけ。
Mはさっき、「もう、手錠はいらないですね」と外してくれた。
そう、実際もう要らないのだと思う、きっともう二度と歩く事が出来ない。
横たわりながら、黙る事しか出来ない。もう涙があふれてきた。何でこんな事になったんだ…
Mはゆっくりと、救急箱をもって近づいてきた。きっと今から、いつものように手当てをするのだろう。
もう拒否する気力も無い。マキロンが異常なほどしみる、だが、元の激痛が異常すぎるため、さほど体は反応しなかった。
M「もう、消毒液切れちゃいましたね。>>1さんがあたしから逃げようとするからですよ。あたしには>>1さんしかいないんだから…少し痛いですけど我慢してくださいね…」
そういうとMは顔をかがめ傷口をなめ始めた。
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2007/1/9(金) 16:32:31.45 ID:MmNhRaO
いちだたせ
「???何だこれ?」
まと狗はイミがわからなかった。>>1がMに捕まってて>>1からの暗号だったりしてww
そんな事あるわけ無いよな。実際釣りかも知れんし、もしかしたら、案外Mとうまくいってたりして、
まぁそれだったら仲良く幸せになればいいよなぁ。
まと狗はなんとなくそんな事を考えていると、保守が馬鹿馬鹿しくなり、スレを閉じた。